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なぜ彼が運命の男だったのか【ダウト 嘘つきオトコ編 唯川恋愛編&エピローグ感想】

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「ダウト~嘘つきオトコは誰?~」にハマっています。

ジャンルとしては推理乙女ゲーでしょうか。

唯川恋愛編とエピローグをクリアできたので、その感想を書きたいと思います。

本編内容や「運命の男」についてガッツリネタバレしております。閲覧注意

いやー噂には聞いてましたが衝撃でした!
プレイ当初から一貫して唯川推しで、彼が運命の男だとわかったときは、最高に嬉しかったんですが、そんな唯川信者の私でもビックリ。

一瞬ショックすぎてこんなの唯川くんじゃないやい!?と思いましたが、最終的には唯川至はこれで良かったんだと、いや、これ以外の唯川至は考えられない。という結論に達しました。

目次

「完璧な男性」という幻想

物語中において、「完璧な男なんていない」 という言葉が何回か出てきます。

現実の男性は理想通りの素敵な人物はそうそういないし、ましてや自分が望む通りの行動をしてくれるわけでもない。
それ自体は当たり前のことなんですが、一応乙女ゲーに属するはずのゲーム内でこれが宣言されたのはちょっと驚きでした。

婚活を行って10人の中から「運命の男」を見つけ出すっていう設定からして、この中の1人が結婚相手に理想的な完璧男子なんだ!って思うじゃないですか。

それなのに数々のダウト男を潜り抜けてようやく見つけた正真正銘の「運命の男」であるはずの唯川が、爽やかな好青年に見えて実際は粘着質で重めな男だった…。

そりゃビックリしますよ。この設定がなかなかの賛否両論というのも納得です。

(でも2nd Doubtで主人公のちょっとした怪我でもかなり取り乱していた唯川を思い出すと本編で既に重い男の伏線があったんですね。すごい。)

一応フォローしておくと(笑)唯川は最終的には必ず主人公の気持ちを尊重しています。
拒絶されたからといって主人公を恨んだり憎んだりする独りよがりな感じは全くないです。

他人から見て「完璧な女性」でいたい主人公

主人公は、色々と結婚候補相手に注文をつけますが、(結婚詐欺や不倫というダウト必至なものから、けっこう細かい条件もつけます。)それは裏を返せば自分にもそれだけ注文をつけているということなのかなと思います。

家事ができない、部屋が汚いといった主人公の「欠点」は、全て他人からはなかなかわからない部分。

側から見れば主人公は仕事ができて容姿も良い、パーフェクトな女性です。

家でのあの自堕落さこそが彼女の素なんでしょうが、外では「完璧な女性」イメージを保ち続けるために「こうあらねばならない」という多くの自分ルールに縛られているように見えます。

自分の中にある様々な「こうするべき」というルールを緩めていかないと、他人と暮らしていくのはしんどいと思うのです。

なぜ主人公はそんなにも他人の目を気にするのか?

主人公の田舎コンプレックスにも関わってきますが、おそらく初恋相手に言われた「ダサい」という言葉が、主人公にとってよっぽどショックだったんだなあと。

好きだった人から言われたことも相まって、自分は田舎者でダサいから愛されないのだと思ってしまったのかもしれません。

その人がそう思ったからといって、みんながそう思うとは限らないのに。

そのままの自分では愛されないのだと信じこんでいるからこそ、主人公は必要以上に都会人ぶろうとするし、もう二度とバカにされないように外見を取り繕うのではないでしょうか。

主人公の癖の強い性格って、結局「本当の自分を見せたら嫌われてしまう」という恐れの裏返しだと思うんです。

けれど、後輩のあゆみが主人公の干物姿を目撃した後に「先輩のことがもっと好きになった」と言うように、一生懸命自分の外側に何かを足さなくても「本当の自分」を好きになってくれる人はやっぱりいるんですよ。

自分を偽り続けて誰かに合わせるよりも、欠点を曝け出せる相手と一緒に暮らす方が楽だと思います。

なぜ唯川が「運命の男」なのか

「結婚は恋愛とは違う」とはよく言われますが、主人公が望んでいるのは結婚です。
お互いのいいところも悪いところも受け入れ合って一緒に生きていくこと。
唯川が相手だからこそ、主人公は自分を取り繕うことをせず(というか、バレてるのでできずに)素を曝け出せる。

本当の自分を見せたら嫌われてしまうと思いこんでいる主人公に「どんな君も愛せるよ」と嘘偽りなく言える人が唯川だった。だから唯川が「運命の男」だったのかなと思います。

今がどんなに美しい容姿でも、やがては歳をとって見た目は劣化してしまう。
そうなった時にも一途に自分を愛してくれて、自分の嫌なところも受け入れてくれる、そんな相手が隣にいたらこれ以上幸せなことはないでしょう。

運営さん、唯川を完璧超人な「運命の男」にしないでくれてありがとう。

ゲームですが色々と考えさせられてとても面白かったです。

ダウト関係の感想はこちら↓

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