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【LOVE:QUIZ ラブクイズVita版 】各キャラクターごとの感想

アプリ版のLOVE:QUIZにハマり、初めて乙女ゲームなるものを買いました。

優勝賞品が「運命の恋人」という怪しさ満点のゲーム「LOVE:QUIZ」に否応なく参加することになった主人公。
脱落すれば命の保障はなし。バディとなる攻略対象と組み、ゲームから逃れるために勝ち抜くことを目指す…というあらすじ。

アプリと同じ展開(残念ながらウキョウルートなし)ですが、大満足でした!

システムや音楽まわり、追加CGはちょっとチープなところがあり、アプリの乙女ゲーらしくツッコミどころもある…のですが!

それぞれのキャラが立っていて、制作陣に愛されているんだなと感じられるテキスト、ゲームの主催者の正体とその目的に迫るというサスペンス的な要素が強かったのが個人的にツボでした。

恋愛要素大好きでありながら、できればそれはメインではなくサブであって欲しい…そんな面倒くさいオタクの私には最高の塩梅でした。

私の最推し、トワダの紹介フレーズは「ドS×セクシー」職業はギャンブラー(!)

ドSもセクシーもギャンブラーも好みではないので、アプリ版では一番最初に攻略ルートに入った(好きなの最後に残すタイプ)のですが、とんだ沼でした。

ハマりすぎてトワダルート終わった後すぐにvita版購入。
トワダのために買ったんですが、他のルートもクオリティ高かったです。

真相含め激しくネタバレしているので、未プレイの方は回避をお願いします。

目次

トワダ

ドS×セクシー トワダ(CV:柿原徹也)

©EMIQ/ASGARD

チャラついた雰囲気ですが、財閥の御曹司という育ちゆえか根っこの紳士な部分が捨てきれてないところが好きです。

強引なようでちゃんと主人公の意思は尊重してくれます。正直ドSではない。そこがいい。

他人はどうでも良いという冷めたスタンスを口にするものの、その実かなり人情派なんですよね、この人。

トワダの最大の魅力は、彼が外に見せるチャランポランな姿と、その仮面に隠された誠実な部分とのギャップにあるのだと思います。

ギャンブラーとしての勘の良さを遺憾なく発揮して、プレイヤーの中で真相に一番近いところまで辿り着く美味しい役どころです。ウキョウとの対決時の展開、本当にかっこいいので何回も見返してます。

主人公に本気で惚れそうになったら戸惑うところも萌えポイント。

トワダルートの魅力は無限大ですが、バッドエンドにあたるGAMEOVERエンド(=ラブクイズをクリアできなかったエンド)が実質アナザーハッピーエンドと言っても過言ではないところがその一つ。

他のGAMEOVERエンドでは、お互いに二度と会わないことを誓約させられ、想いあっているのに一緒にいられないという切ない展開。

なのに、トワダルートだけは主人公がベガスまでトワダを追っかけたことで一緒にいられるという…!

ちなみにlove:quizコミック版(ほとんど立ち絵のコピペの切り貼りというまさかの作りですが、トワダフリークなので喜んで読みました)でも異例のGAME OVERエンド採用となってます。やっぱり人気なんでしょうか、GAME OVERエンド!

私も大好きなのですが、本編ではどちらかというと保守的かつ受け身だった主人公がトワダのためにものすごい行動力を発揮するというのが一番の理由です。

愛着のあった会社を辞めて、全く知らない土地に単身で乗り込んできた主人公の姿に痺れました。
会える保証もないのに。まさにギャンブル。

トワダが主人公をハッとした顔で見上げるスチルがとても良い。

本編では常にヒーローであり続けたトワダと主人公の関係性が、この時は完全に逆転しているのも面白かったです。

トワダを追って海外へ飛び出す主人公については、本当はルール違反だけど海外では日本で行われたラブクイズのルールは適用しないでおいてやるかと話すゲームマスターたち。
意外と優しくて好き…笑

この後、トワダがたびたび冗談交じりに誘っていたように二人で豪華客船世界一周の旅とかするんでしょうか。
(主人公が一緒なら)会社員も悪くない、と言っていたので案外アメリカのどこかの企業でバリバリ働きそうな気もしますが。
スケールの大きい未来が見えるのもGAME OVERエンドの魅力ですね。

GAME OVERエンドさえハッピーに変貌させるトワダの運もすごいけれど、そんなトワダを射止める主人公が本当の幸運者なのかもしれない。

ミカゲ

寡黙クール×俺様 ミカゲ(CV:石川界人)

©EMIQ/ASGARD

ラブクイズ前に主人公と一度出会っていた…という美味しい設定なのですが、真面目ゆえにいまいちそのアドバンテージを活かしきれていないところが不憫可愛いです。

主人公への思い入れは強いものの、素直に好意を表現しないんですよね…ひねくれものというより、自分でも恋愛感情を認められていないのだと思うのですが。

その分、彼のルートの大円団感はどのルートよりも強め。なんてったってほぼ結婚式!

このルートは攻略対象キャラ同士が一番仲良くなっている感じがお気に入りです。

主人公とミカゲを勝たせるために周りの人物(トワダとハヅキ以外は思惑があるけれど)がサポートしてくれるところも、熱い展開で最高です。

このルートだけに限らないですが、特に面識のなかったミカゲ&ハヅキ&トワダの間に連帯感というか、戦友みたいな関係性が生まれていくのが、すごく好きです。この三人は腐れ縁みたいな感じでこの先も繋がっていてくれるといいなぁ。

初期の人間不信ぶりからの成長は、主人公だけでなく、ハヅキやトワダとの関わりがあってのものなのだと思うと心が温かくなります。

実際の結婚式でもなんやかんや言いながらラブクイズメンバーがゲストとして集まるのが目に見えるんですが。

どうせウキョウも小姑みたいなこと主人公に言いながら結婚式に来るんでしょ?

わかります。

結婚後もミカゲはハヅキ・トワダ+ウキョウに弄り倒されそうな予感です。シノとサイオンジがなだめ役かな。(シノ社長もイジりタイプだけど、空気を読みそうな気がする)
主人公もですが、ミカゲも対外変な人に好かれますよね。

このカップルは常識人同士なので二人だけだとどこまでも安定した日々になりそうですが、ちょっかいを出してくる外野によってなんだかんだワイワイやってそうです。

トワダとハヅキにやんやと絡まれて鬱陶しそうにしながらも誘われたら律義に来るのがミカゲという男。この三人組の関係がとても好きです。

ハヅキ

王子様×小悪魔 ハヅキ(CV:蒼井翔太)

©EMIQ/ASGARD

ハヅキは主人公に一番考えが近いので親しみやすいです。

昔は荒れていたという過去持ちですが、二面性があるわけではなく。

過去を悔いながら、仕事上自分の過去を隠して芸能活動をすることに罪悪感を覚える心根が真っすぐな子でした。

本人的にはテレビで見せる顔と素の自分にギャップがあると感じているようですが、主人公からすればそんなに変わりがないところが面白いです。そういうことってあるよね。

アイドルという仕事に真摯に向き合っている姿が素敵でした。

毒がなく、他キャラとの掛け合いでも、どこかとぼけた応対で。

他ルートでもハヅキが出てくるたびに癒されました。

意外にもトワダと仲良しなのが可愛いです。

途中で「好感を持っていない相手」を選ぶ選択肢があるんですが、そこでトワダを選ぶと「主人公さん、トワダさんのこと嫌いなの?おれ結構好きなんだけど」という返答が聞けます!

全く言動もタイプも違う二人ですが、お互いを「こっち側」「同類」と発言したり、似たものを感じ取っているようです。

トワダの方も、ハヅキを何気に助ける行動をしてるんですよね。

ハヅキが激昂してウキョウに殴りかかるのを止めて代わりに殴り飛ばしたり。
HAPPYエンドでも、ハヅキの引退宣言を聞いて激高するファンに「好きならあいつの歌を聞いてやれ!」と叫んだり。

意外と熱い男、トワダ。好きです。(他ルートでも驚きの男前ぶりを発揮するせいで、ハヅキの感想なのにまたトワダのことを書いてしまった)

シノ

人情×ワイルド シノ(CV:小西克幸)

©EMIQ/ASGARD

主催者側だったんかーいって荒んだ心でプレイし始めたのですが、ルート終盤には、すっかり大好きになってたキャラです。

翻弄される主人公たちを眺めながら愉悦に浸っているわけではなく、社長なりに葛藤してゲームを主催しているところがズルイです…。

シノ社長は、黒幕サイドではあるのですが、他ルートでも何かといち社員の主人公を気にかけて見守ってくれているんですよね。

トワダのGAME OVERエンドでも主人公の背中を押してくれたようですし。

どのルートでも見せる主人公への優しさは決して演技や偽りのものではない。

だからこそ、彼が主人公に惹かれていくのも応援したくなります。

シノルートの展開、とっても好きです。
最後にミカゲ&ハヅキ&トワダが出題者としてクイズを出してくるところなんて激熱でした。

3人が最早、娘が連れてきた男が結婚相手に相応しいかを見極めるお父さん。笑

ルートに入らなくても、攻略対象は、主人公を大切に思ってくれているのがたまらない。

シノのHAPPYエンドは勿論最高でしたが、GAMEOVERエンドのほろ苦い感じもすごく良かったです。
ミカゲとハヅキのGAMEOVERエンドよりも、さらに切ない印象。
焦がれる相手と再会できたのに、その気持ちをおくびにも出さずに初対面を装って別れる切なさたるや。

バッドエンドは苦手なのですが、胸をぐっと掴まれる切なさの中に美しさがあって好きです。

ウキョウ

サブキャラクター ウキョウ(CV:増田俊樹)

©EMIQ/ASGARD

ものすごく天邪鬼な人…!
どのルートでも最後主人公カップルに対してケチケチと難癖をつけているくせに、ミカゲのGAMEOVERエンドではミカゲの信頼を裏切った主人公(すれ違いがあったとはいえ)に本気でがっかりしているようで。
愛を信じていないと言いながらも一番愛に執着しているのはウキョウなのかなあと思います。
どのルートでも悪役じみた振る舞いをしますが、だからこそ輝くいいキャラです。 

【追記】

後日アプリ版でウキョウルートクリアしました。ウキョウの見方ががらっと変わったので追記。

これが収録されていないの惜しすぎます

もっと洒落にならないサイコパス系のキャラかと思っていたのですが、ルートをプレイしてみると、思った以上にまともな人で驚きました(酷)

中盤くらいから徐々に絆されてきている感じがありつつも、それほど言動も態度も変わらなかったのですが。

主人公がウキョウの予想を超える行動をみせたところで一気に態度が軟化!

ツンツンツン…からの優しさの決壊ぶりたるや。
主人公に心許したウキョウはただのジェントルマンでビビりました。
それまでの過程が丁寧に描かれているので、脈絡なく、という印象はなかったです。

たびたびウキョウが主人公を揺さぶろうとするのは、主人公を傷つけるためというより、主人公が本当に信用に足る人物かを試したかったからのように見えます。

HAPPYエンドは、無事にくっつきつつも、今後もラブクイズ主催者に翻弄されそうな気配…。ちょっと不穏なのが心配ですが、二人なら大丈夫という希望を感じました。

そしてびくびくしながらプレイしたGAMEOVERエンドが良すぎるんですが…!!
シノ GAMEOVERといい、切なくも美しい締め方が上手すぎます。

病院の屋上に上がる二人。青い空の中にはためく白いシーツの群れ。
並んで歩くのではなく、それらをはさんで二人が歩くシーン。
シーツの合間にウキョウの横顔が現れは消えていき、それを見てふいに主人公が「もう二度と会えないんだ」と悟るところ、シーツ越しに優しく抱きしめられ、その布越しの体温が離れていく描写……

天才だ。ここに天才の所業があった。

シーツ越しのハグ、これ、私他で見たことないんですが、名前ついてますか?

壁ドンよりも百億倍萌えるんですけど!!

ここにきてニッチすぎるドツボシチュが発掘されるとは思ってもみなかったです……。

ほんと、Vita版にないのが惜しすぎます。サ終したら全てが消えてしまうって怖すぎる。

サイオンジ

サブキャラクター サイオンジ(CV:羽多野 渉)

©EMIQ/ASGARD

黒幕側にはいながらも、比較的常識人で人情派。
愛を信じると断言する側。
常識人でいい人っぽい?でもそれだけではなさそうなアンバランスさが垣間見えます。

ほとんどのルートでいい人な印象ですが、シノルートでは涼しい顔してかなりのヒールっぷりを見せつけてくれるので、やっぱりくせ者なんでしょう。
そこがいい。

未だ底の知れない彼のルートがないのが残念で仕方ありません。
絶対に面白かったのに…!

余談:ラブクイズのライターさんはどなたなのかという謎
Vita版サイトの渋谷笑美さんはEMIQさん用の名前ですし(渋谷区のEMIQのもじり)知りようがないんですが、追っかけたいくらい好きです。

Vita版限定の小話について

Vita版限定の小話にて黒幕側がそれぞれ参加者を選んでいたということが判明します。

ウキョウ⇒ミカゲ
シノ⇒ハヅキ
サイオンジ⇒トワダ(&主人公?)

ウキョウがミカゲのGAMEOVERエンドに出てくるの不思議だなあと思っていたら!
ウキョウにとってミカゲは自分の分身(駒としての意)であり、一番感情移入をしていた相手だったからなんですね。
人一倍辛辣な言葉をミカゲに浴びせる一方で、いざGAMEOVERエンドでミカゲの心が折れてしまった時には主人公をなじるウキョウ。
口では色々いうけど、ウキョウはやっぱりミカゲのことを気に入ってるんでしょうね。

シノはハヅキを自分の鑑のような存在だと認識していますが、ハヅキが愛を見つけられたらきっと自分もという期待をこめている

サイオンジは愛の存在を断言しているので、主人公やトワダが愛を見つけられることを願っている

参加者を翻弄しているように見えながら、主催者もまた愛に翻弄されている人たちというところが、主催者側が憎めないところだと思います。
どっち側のキャラもまるっと好きにさせてしまうところに、ライターさんの手腕が発揮されてます。

一度クリアしても何度もやり直したいと思えるとても素敵なゲームでした。

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